2007-02-24 ジミトクドセンドタ(修証義3) 根本仏教 #練習用 菩提心を発(おこ)すというは、己(おの)れ未だ度(わた)らざる前(さき)に一切衆生を度(わた)さんと発願し営むなり 若し菩提心を発(おこ)して後、六趣四生に輪転すと雖(いえど)も其(その)輪転の因縁皆菩提の行願となるなり、然(しか)あれば従来の光陰は設(たと)い空(むなし)く過すというとも、今生の未だ過ぎざる際(あい)だに急ぎて発願すべし 面(むか)いて愛語を聞くは面(おもて)を喜ばしめ、心を楽しくす、面わずして愛語を聞くは肝に銘じ魂に銘ず、 愛語能(よ)く廻天(かいてん)の力あることを学すべきなり。 ※【愛語】 《梵priya-vditの訳》菩薩が他者に対して心のこもった優しい言葉をかけること。人々を救いに導く実践行である四摂事(ししょうじ)の一。 (大辞泉) 愚人謂(おも)わくは利他を先とせば自らが利(り)省(はぶ)かれぬべしと、爾(しか)には非ざるなり、利行は一法なり、普(あまね)く自他を利するなり。 (修証義 第四章より)