哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

ショーペンハウアー2

ショーペンハウアーは、しだいに高くなる三つの人間精神について語っていると思う。
キーワードは「生きんとする意志」だ。(以下は、おれのかってな解釈)

平均人自然的人間
 生きんとする意志の肯定が動物同様に自然のままの段階。
(スタート地点は空海の十住心論と同じ。第一異生羝羊心にあたる)

野心家(悪人と正義の人)
 生きんとする意志の肯定が自覚的積極的になる段階。これには二種類ある。
個別性の迷妄にとらわれている者は極端なエゴイスト=悪人になる。
個別性の迷妄をいくらか打ち破った者はその程度によって、冒険家、慈善家、革命家、宗教家などになる。彼らを「正義の人」と呼ぶことにする。

聖者
 生きんとする意志を否定する段階。精神の最高の段階。

空海の十住心論よりも、簡潔明瞭だと思う。