哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

確認

今ここに生きている事実に感謝し喜べる者が、最も幸福な人間だ。 だから、幸福になるのは、まったく自分しだいで、じつに簡単な事なのだ。 あまり簡単すぎる事は、かえって多くの人間が気づかないものだ。 ただし(これが、おれの本当に言いたいことなんだが…

自灯明

阿難尊者に釈尊が与えた最期の説法(遺言)は 「自灯明、法灯明」 であった。 釈尊は「私を信じよ」とは言っていない。 もちろん、世の宗教のワンパターン「神を信じよ」乃至「神の使者を信じよ」とも言っていない。 しかも、「法灯明」より「自灯明」が先だ。…

欲望・意欲

いったん否定しないうちは、けっして本当の意味で肯定することができないものがある。 世の中に充満している欲望・意欲とはそういう、いったん否定することによってはじめて真に肯定することができるパラドキシカルな存在だ。 また、単なる否定はどれほど徹…

鳥なき郷の蝙蝠

世間のいう、ありがたいものには、 鳥なき郷(さと)の蝙蝠(こうもり) が多い。 釈尊の諭しのまえでは、他のかたじけない教えや役立つ知恵はすべて、鳥なき郷の蝙蝠であったことが、あからさまになる。