哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

あらゆる人間のなかで最も憐れむべき人

 こないだの、川崎20人巻込み自殺事件。

アメリカでずいぶん昔から毎年恒例で起き続ける銃乱射による巻込み自殺事件。

これらすべての巻込み自殺事件が持つ共通の本質はなにか。







おれは、ヒルティの言葉を思い出す。



ヒルティ幸福論第二部「人生の段階」草間平作・大和邦太郎訳)
…絶望し、自分がどんなに救いに近づいているかを悟りえなかった人々こそ、あらゆる人間のなかで最も憐れむべき人である。
(引用終)









 自分を苦しめる底なしの絶望が、そのまま深信に他ならない
と気づけるまたとないチャンスを無にして、

彼は巻込み自殺という最悪の選択をし、実行してしまった。








自分の影法師が濃く見えるのは、

背後から自分だけに強いスポットライトが当たっているからだ。