哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

若い時、重い悲劇と受けとっていたことが、じつは軽い喜劇だったとわかるようになる。

 就活は1年中だと言われながらも、この3月は今でも就活が活発になるから、いちおう「就活シーズン」と云っていいのかな。



 ほのぼのヒューマン・コメディ3本「ぼくのおじさん」「オケ老人!」「何者」続けて観た。
3作3様に楽しかった。

このうち「何者」についての感想だけ書く。

wikipedia「何者」より引用
御山大学演劇サークルで脚本を書き、人を分析するのが得意な拓人。何も考えていないように見えて、着実に内定に近づいていく光太郎。光太郎の元カノで、拓人が思いを寄せる実直な瑞月。「意識高い系」だが、なかなか結果が出ない理香。就活はしないと宣言し、就活は決められたルールに乗るだけだと言いながら、焦りを隠せない隆良。瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた22歳の大学生5人は、理香の部屋を「就活対策本部」として定期的に集まる。海外ボランティアの経験、サークル活動、手作り名刺などのさまざまなツールを駆使して就活に臨み、それぞれの思いや悩みをSNSに吐き出しながら就活に励む。SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする本音や自意識が、それぞれの抱く思いを複雑に交錯し、人間関係は徐々に変化していく。やがて内定をもらった「裏切り者」が現れたとき、これまで抑えられていた妬みや本音が露になり、ようやく彼らは自分を見つめ直す。

「何者」予告編




 「何者」のどこがほのぼのだ!どこがコメディだ!と言う人がいるとおもう。
「隠された人の心の深い闇を曝した恐ろしい映画」などと言ってる人も少なくないからだ。

しかし、この程度のことは、隠されてもいないし、深い闇でもない。こんなのは、心の浅瀬で常に起きるパターン反応に過ぎない。

ただ、気づきが足りずパターンに繰り返しはまる凡夫の悲哀がある。
だから、おれみたいなさんざん愚行を重ねてきた年寄りが観ると、これもほのぼのヒューマン・コメディだと感じる。

若い時、重い悲劇と受けとっていたことが、じつは軽い喜劇だったとわかるようになる。

別に何が解決したってわけじゃないけどね。


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(過去記事編集再録)