哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

星野 源 『逃げ恥』と『地獄でなぜ悪い 』のバランス

 過去記事に『逃げるは恥だが役に立つ』を見ての感想を
 おれが過去面白いと感じたテレビドラマの多くが一般には不人気だった。……
ところが、現在久しぶりに楽しく観ているTBS「逃げ恥」はおれにとっては珍しい高視聴率を維持しているドラマだ。世間一般からも歓迎されていると聞くと、安心してより楽しく観れる。……
 おれは、星野 源 の『地獄でなぜ悪い 』が好きだ。
これがあるから、逃げ恥を楽しく観れた。

等書いた。



 2年近く経ったいまでも、
全話録画した逃げ恥を何度も観てるが、飽きない。

セリフにほぼ無駄がない。

画面の隅々まで神経が行き届いている。

観返すたびに新たに、
1話1話の細部が11話全体と相互関連していると気づかされる。

こんなにも緊密に構築されたエンタメドラマを初めて観た。

「逃げ恥」主役二人のやり取りで、朝ドラ「カーネーション」を思いだした。
糸子と周防のやり取りと似てたからだ。ただし、誘惑者が「逃げ恥」は主にみくりで、「カーネーション」では主に周防と、役割は男女微妙に入れ替わってるが。
「カーネーション」は全151話通して再放送された時に予約録画したものを繰り返し見て、今も楽しませてもらってる)










 昔「マトリックス」を映画館で観た。自分がこの世界に長年感じている違和感がエンタメで見事に表現されてることに感激した。

星野 源『地獄でなぜ悪い』の病室は、この世界のことだ。

無駄だ ここは元から楽しい地獄だ
生まれ落ちた時から 出口はないんだ


嘘でできた世界が 目の前を染めて広がる
ただ地獄を進む者が 悲しい記憶に勝つ
作り物だ世界は 目の前を染めて広がる
動けない場所から君を 同じ地獄で待つ
同じ地獄で待つ





巨匠園子温監督:同名映画の主題歌。
この映画のハチャメチャぶりは『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』以上で、オリジナリティ溢れる名作だ。





(過去記事増補編集再録)