哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

名声と名誉の大違い


 名声と名誉は似ているようで、実は全然違うものだ。


ショーペンハウアー「幸福について」4 橋本文夫訳)から引用します。

名誉とは要するに、それを担う人が例外的な人物でないことを表わすものである。これに反して名声なるものは、その当人が例外的人物であることを表わす。だから名声はまずこれを獲得する必要があるのにたいして、名誉はこれを失わないように努めさえすればよい。だから名声を欠くことは無名ということであって、消極的な事に過ぎないが、名誉を欠くことは恥辱ということであって、積極的な面をもっている。

(引用終)




 文意明瞭で説明の必要ないけど、なんとなく整理して書いてみた。

●例外的人物であることが名声。
 獲得することが必要。
 失っても単に無名になるだけ。

●例外的人物でないことが名誉。
 失わないことが必要(信用貸しの形であらかじめ授けられている)
 失えば恥辱。


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(過去記事編集再録)