哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

意識のコピぺができれば何が起きる?

洋画『セルフレス/覚醒した記憶』
『デットプール』ではコミカルなヒーローを演じたライアン・レイノルズが、この作品ではシリアスな演技で精彩を放つ。


過去記事に、繰り返し
 人間が遺伝子レベルで完璧に解析され、脳の構造と機能もすべて解明されて、意識のコピーが簡単に作れる日が早く来ればいいとおもってます。そうなれば、それでも残る根源的問題が鮮明に浮き上がり、みんなが気づき易くなるからです。
現状ほぼ誰も関心を持ってない仏出世の一大事因縁を、多くの人が知りたいとおもうようになります。
と書いた。


 意識のコピーやペーストが可能になれば何が起きるか、前もって全力で理性的に予想しようとする人間はそういない。
この映画は、そんな人々の理性的想像を活性化させる少量の呼び水になるかもしれない。映画のラストに無我の光が垣間見えるからだ。(ネタバレになるので詳しく言えないが)
あるいは反対に非理性的妄想を活性化させる呼び水になるかもしれない。無我の光は同時に我の恐怖でもあるからだ。

大多数の人々は想像能力を活用できず、非理性的な集団妄想に漠然といらだち、物事が実際に起きるとパニックを起こす。
能力がないから活用できないのではない。日々の生活に忙殺される自分の限られたエネルギーを不要不急の予想なんかに割く余裕はないと思い込んでいるから、できないだけだ。
そのくせパチンコに半日潰す余裕はある。



 上述の過去記事は、続きをこう書いて締めくくった。
(現状ほぼ誰も関心を持ってない仏出世の一大事因縁を、多くの人が知りたいとおもうようになります)
そうなって初めて、人類はイジメと戦争のない世界の実現に向かって実効あるアクションを起こせるようになります。