哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

夏子の冒険

『夏子の冒険』(日本映画)
 
 
【ストーリー】
夏子は、人々が情熱を見失っている現代に愛想をつかし、函館の修道院へ入るために渡道した。彼女の母、祖母、伯母の3人は、夏子の身を案じてあとを追って来た。青函連絡船のなかで、夏子は1人の青年と知り合う。彼は自分の恋人・秋子を喰い殺した気狂熊を見つけて仇を打つ決心だった。夏子はそうした彼の情熱に惹かれ、修道院入りをやめて毅の熊狩りに同道することになるが・・・。
 
 
 
 

 

 いちおうコメディ仕立てだけど、1ミリも面白くないダジャレを連発するおっさんのドヤ顔を見せられてるような居心地の悪さがずっと続く。それに耐えて見続けると…
【ストーリー】を一読してもわかる三島由紀夫の原作自体にもともとある不自然な作り物感が、当時の稚拙なレベルで映画化されたことで何倍も増幅され、半端ない耐え難さが一周回ってじわじわ面白くなってくる。ある意味怪作だわ。

 

 それにしても三島由紀夫、云いたいことはわかるけど、云い方!