哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

嘘から出た誠?


おれはいつ死んでも平気だ。死ぬのはちっとも恐くない。

と言う人がいる。

それは明らかに嘘だと、おれはおもう。

その人は、ふだん自分が尊敬している人なのだが、
それだけは、いくら言われても信用できません
とおもうほかない。

しかし、本人が嘘を言っていると微塵もおもっていないのも分かる。だから、それを口に出せば相手が怒るのは知れている。

 生きるために切実に必要な嘘は、本人にとって真実である必要がある。「嘘から出た誠」というやつだ。人間は太古の昔から、この「嘘の誠」をフル活用して、しぶとく生き残ってきたのだ。人間の智慧の極みだとさえいえる。

でもおれは、これが大嫌い。
嘘は誠にならない

と端的におもっている。


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(過去記事増補編集再録)