さきほどNHK こころの時代~宗教・人生~「釈尊の遺言~仏遺教経から」[再]を聴いた。
禅心寺住職金子真介師の法話は実体験に裏打ちされた内容で聴きごたえがあった。苦聖諦をしっかり教えるのが私のまずやるべき仕事、というのは仏教僧なら当然のことだが、現実は人に教えるどころか自分がまず苦聖諦が嫌いで苦聖諦を分かってない、なんちゃって仏教僧ばかりなのだ。
遺教経は、昔も今も、一般にはほとんど知られていない教えだ。しかし、道元禅師は「これ(=八大人覚)如来の正法眼蔵涅槃妙心なり」といい、至高の価値付けをしている。釈尊の遺言であり道元禅師の遺言でもあるこの教えを、仏弟子が尊重するのは当然だとおもう。
一つには少欲。
かの未得の五欲の法のなかにおいて、広く追求せず。名づけて少欲となす。…
二つには知足。
三つには
「かい閙」=
四つには
諸の善法に於て、勤修無間、故に精進と云ふ。
精にして
五つには
また
六つには
法に任して乱れず、名づけて禅定といふ。…
七つには
八つには
証して分別を離るるを不戯論と名づく。実相を究尽す。すなはち不戯論なり。…
これ
一一各八を具す。すなわち六十四あるべし。ひろくするときは無量なるべし。略すれば六十四なり。
大師釈尊、最後之説、大乗之教誨する所為り。二月十五日夜半の
(道元禅師 正法眼蔵八大人覚)[以上引用終]
遺教経は釈尊最後の教え。
八大人覚は遺教経の根幹。
道元禅師が主著「正法眼蔵」で最後に説いたのが八大人覚。
(此れ釈尊最後之教勅、且つ先師最後之遺教也)
これを澤木興道老師が提唱したのが上のテープ。
昔古本屋で見つけて、何度も聴いた。今でもたまに取り出して聴く。
(最近はMP3に変換したものをデジタルプレーヤーに入れて聴くことが多くなった)
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(過去記事増補編集再録)
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