ブッダだけが事実を教えてくれる。 無常と無我を教えてくれる。 不死の魂(死んでも死なない自分)など無いと教えてくれる。 他のあらゆる宗教はいつでも逆のことを教えている、事実に反する有害な幻想を。 一方、大多数の人々は常に事実を忌嫌い、幻想を渇望している。 割れ鍋に綴じ蓋とはこのこと、良くも悪くも。 だから、世界はこんな酷い有様になっている。
以下、スマナサーラ長老のパティパダー巻頭法話No.101より引用。
…ほとんどの宗教が教える、ありがたい概念があります。
それは、人には不死なる魂があるということです。人が死んでも、この魂という部品は、死なない、壊れないのです。『本当の私』というのは魂なのです。自分が永遠の存在なのですから、天国に行けば永遠に快楽の享受ができると考えただけでもわくわくするのです。それだけではありません。自分の宗教を信じていない異端者たちは、永遠に地獄で苦しむのだと思うと、優越感にあふれるのです。
では、人を殺したらどうなるのでしょうか。
人間にできるのは、肉体の機能を壊すことだけです。魂をつぶすことはできない。ですから、人を殺したとしても、天国に行く予定の被害者ならより早く天国に行けるのですから、悪い行為といえるのでしょうか。地獄に行く予定の被害者も同じですが、異端者が早くこの世から消えるので、信仰者たちにとっては、多大な迷惑が減るのでほっとするのです。それも悪い行為といえるのでしょうか。ここで私が言いたいのは、魂のような得体の知れないものを妄信すると、殺生は良くないという道徳が成り立たないということです。戦争は正当化できるということです。
……………………
今だけではなく昔から、宗教は道徳の鎧(よろい)で身を隠して、闘い、争いを応援してきたのです。社会の差別を「神の決まりだ」と言って正当化したのです。人の考える自由に冷や水を浴びせたのです。「宗教は悪くない、悪いことをする信者が教えを誤解しているだけです」というのは屁理屈です。誤解できないように教えるぐらいの能力が、その宗教にはないのでしょうか。
(引用終。文中の強調付加はわたしです。原文にはありません)
それは、人には不死なる魂があるということです。人が死んでも、この魂という部品は、死なない、壊れないのです。『本当の私』というのは魂なのです。自分が永遠の存在なのですから、天国に行けば永遠に快楽の享受ができると考えただけでもわくわくするのです。それだけではありません。自分の宗教を信じていない異端者たちは、永遠に地獄で苦しむのだと思うと、優越感にあふれるのです。
では、人を殺したらどうなるのでしょうか。
人間にできるのは、肉体の機能を壊すことだけです。魂をつぶすことはできない。ですから、人を殺したとしても、天国に行く予定の被害者ならより早く天国に行けるのですから、悪い行為といえるのでしょうか。地獄に行く予定の被害者も同じですが、異端者が早くこの世から消えるので、信仰者たちにとっては、多大な迷惑が減るのでほっとするのです。それも悪い行為といえるのでしょうか。ここで私が言いたいのは、魂のような得体の知れないものを妄信すると、殺生は良くないという道徳が成り立たないということです。戦争は正当化できるということです。
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みんなが不死の魂を欲望する限り、自分は死んでも生きているとおもっている限り、
世界中で殺し合いがとめどなく続く。鎮まることはありえない。
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