哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

映画『LUCY/ルーシー』


映画『LUCY/ルーシー』インターナショナルトレーラー

人類の脳は10%しか機能していない、残りも使おうとかいう与太話はどうでもえーわ。

でも、リュック・ベッソン監督は、そのいいかげんなネタで一流の娯楽映画をでっち上げた。プロだわ。

「生命の誕生はおよそ10億年前。神経細胞、すなわちニューロンに最初の変異が起こったのは、その40万年後だった。私たちが言うところの生命の始まりだ。初期の脳はほんの数mg…彼らを動かしたのは、まだ単なる反射だった」(モーガン・フリーマン演じるノーマン教授の講義)


え?今の人間はそうじゃないとでも?そうじゃないとでも?
たいてい自由意志を夢見てる反射のくせしてさ。

我痴・我見・我慢・我愛
ここに忽然として己れという錯覚が起こる。
葱や芋や牛肉やでこねくったものが仮に私という。この私というものが、今が今ままであやしいものであった。(澤木興道老師)

人間といえども、この「あやしい」という気づきを持てなきゃ、死ぬまで反射運動の連続でしかない。
葱や芋や牛肉やでこねくった"我"はあやしいものだと、気づけるかそうでないかが人生の分かれ道だ。