映画『LUCY/ルーシー』インターナショナルトレーラー
我痴・我見・我慢・我愛人類の脳は10%しか機能していない、残りも使おうとかいう与太話はどうでもえーわ。 でも、リュック・ベッソン監督は、そのいいかげんなネタで一流の娯楽映画をでっち上げた。プロだわ。
「生命の誕生はおよそ10億年前。神経細胞、すなわちニューロンに最初の変異が起こったのは、その40万年後だった。私たちが言うところの生命の始まりだ。初期の脳はほんの数mg…彼らを動かしたのは、まだ単なる反射だった」(モーガン・フリーマン演じるノーマン教授の講義)
え?今の人間はそうじゃないとでも?そうじゃないとでも? たいてい自由意志を夢見てる反射のくせしてさ。
人間といえども、この「あやしい」という気づきを持てなきゃ、死ぬまで反射運動の連続でしかない。 葱や芋や牛肉やでこねくった"我"はあやしいものだと、気づけるかそうでないかが人生の分かれ道だ。