哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

おい、主人公よ!


瑞巌和尚、毎日自ら主人公と喚び、復た自ら応諾す。及ち云く、惺惺著。諾。他時異日、人の瞞を受くること莫れ。諾、諾。
(『無門関』第十二則)

瑞巌師彦禅師の師匠は巌頭禅師、青原行思(六祖慧能の2大弟子の1人)の流れを汲む人です。


この瑞巌和尚は毎日独り言を言ってたというんですね。
それもかなりの大声で。
自分に向かって「おい、主人公よ」と。
自分で「ハイ」と答える。
「しゃきっとしろ」
「ハイ」
「よし、これからも人に騙されるなよ」
「ハイ。ハイ」




無門和尚も注意してますが、真似するとちょっと危ない人になってしまう危険性がありますね。


しかし、節度を失わずやれば、けっこう便利な方法でもある。

釈尊が「自分で自分を励ませ」とはっきり教えている。

みずから自分を励ませ。みずから自分を反省せよ。修行僧よ。自己を護り、正しい(おも)いをたもてば、汝は安楽に住するであろう。」

ブッダの真理の言葉25・379中村 元訳)



おれは実際よく使う。

おれは人に頑張れって言われてもあまり頑張れない人です。「おまえはおれのこと知らないだろう」とおもってしまうから。
自分の心の奥底まで知ってるのは自分だけです。
その自分の送るエールだからこそ効果が出る。

内語でやるから、危ない人とは思われない。



(過去記事編集再録)


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