あの破天荒の一休禅師が、生涯最も深く尊崇した日本人が大燈国師。大悟したあと約20年間乞食行で悟後の修行(聖体長養)をした。その大燈国師の教えをひとつ。
汝ら諸人、此の山中に来って、道のために頭をあつむ。
衣食のためにすること莫れ。
肩あって着ずということなく、口あってくらわずということなし。
ただ須らく十二時中、無理会の処に向かって窮め来り窮め去るべし。
光陰矢の如し、慎んで雑用心すること勿れ。
(示衆法語)
これは大燈国師の遺したうちで例外的にわかりやすい?表現で、他は漢語が難解で歯がたたない。仮名法語も遺るがとっつき難いから世間であまり読まれず、したがって誤解されることもない。一休さんは大燈国師の精神を正しく継いだが、戯作者式に一見とっつきやすい言動で法を説いたので、そのぶんいらぬ誤解も受けることになっている。
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