相対主義を克服する唯一の道
正解は、たったひとつです。
それを発見することのために、主観という自分だけに限ったカラを破らなくてはならないのです。
(アルボムッレ・スマナサーラ著「ブッダの教え1日1話」8/10より)
これが相対主義のまどろみを克服できる唯一の道だ。
相対主義は自分を捨てずにたどり着ける最高の境地だ。
しかし相対主義では、生老病死する自分を救えない。
さらなる高みに一歩を踏み出すには、ほんとうに自分を捨てるしかない。
自分はたんなる言葉に過ぎなかった!とはっきり気づくだけでOKなんだが、数億年来生命にこびり付いた癖が邪魔しまくるから、これがなかなか…
以下は老婆心。
自分を捨てる道は最善だが、中途半端にやるとたちまち最悪になるので要注意。
中途半端にやった悲惨な結果は、この前の戦時中の記録を見ればよくわかる。国中が利己心を捨てよ、自分を捨てよと絶叫し続けていた。
自分を捨て切れない大多数の人達(含宗教家)は、国家を自分とした。滅私奉公、一死奉公。最悪だ。
中途半端に自分を捨てる人間は、ガリガリの利己主義者より、はるかに社会に害をなす。
今でも、所属する各種利益集団に自分を膨張させてグループボケする有様を、私心を捨てると美詐称する人は非常に多い。
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