哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

立川談志 業の肯定

立川談志YouTube音源をまとめてダウンロードして聴いている。

この人は「業の肯定」ということを説いていた。

戦争をやり世界を不幸のどん底に落とす強欲悪魔を撃退するには、平和のために大衆が大同団結できるわかりやすい共有思想が必要だ。
「業の肯定」は、悪魔の狂気に対抗するための大衆共有思想としてベストの選択だ。
真のベストは聖者の道だが、凡夫が容易にわからないという欠点があるので、大衆共有思想としては有効に働かない。

「業の肯定」とは、笑いたければ笑い、泣きたければ泣き、好きなものは好きと言い、嫌なものには嫌と言うことで、公人の「立派な」理屈より、庶民の自然な欲求を自覚的に信じることだ。
小津安二郎も同じことを映画で淡々と説いたのだとおもう。

[111215追記]
NHKクローズアップ現代「人生は落語だ~立川談志が残したもの~」をやってる。ちょっとだけ良い感じ。
[120101追記]
談志師匠は
人生の意味?あるわけねえだろ、そんなもん。意味は付けるんだよ!」と言ってるとのこと。
人生の意味を個々の凡夫が事実無視で好きかってに付けるのはNG!という覚悟の上なら、師匠、おれも「異議なし」です!
過去記事「人生の問題を解決する唯一の方法は、幻想を捨てて事実を受け入れることだ…」