哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

高齢者の手術について

当時80歳目前の母は、年相応の持病を人なみにだかえていたが、ふだんは元気でふつうに生活できていた。
しかし検診で腎臓がんが発見された。
すでに肺に転移していたが、腎臓の摘出手術をすればまだ望みはあると医者に言われ、母とおれは悩んだすえ受けると決めた。

手術自体は成功したが、体調が一気に悪くなり、以後入退院を繰り返し、精神状態も不安定になった。

去年8月、病院で死亡。


手術は母も納得して決めたのだが、おれが反対して止めればよかった。もし自分がこの立場ならたぶん受けないだろうと感じていたのだ。
しかしそれは言えず、母の人生は母が決めるべきだと言い、責任を引き受けることから逃げた。

結果論だが、手術しなければ、母は今もまだ生きていたと思うと無念だ。

https://philosophy.blogmura.com/img/philosophy88_31.gif
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ(文字をクリック)