哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

血だらけの骨

釈尊は説かれた)
「……たとえば、飢えた犬に、肉のついていない血だらけの骨を投げ与えたとする。犬はその骨で、飢をみたすことができるであろうか。否、犬は、その骨によって、疲れと悩みとを得るだけである。……
余の弟子は、官能の楽(欲楽)をこの骨のたとえの(ごと)く見る。正しい智慧によって、それは苦しみであり(わざわい)であることを如実に知る。よって、これに執着する心を捨てるよう修行するのである。……
欲楽は夢の如く、()むれば何ものでもない。……」

(現代語仏教聖典 第10章「教化の種々相」第3節より)


おれは、いくら教えを聴いても、如実に知ることのない「半わかり」状態から抜けられない。

欲楽は夢だと知りつつ、目の前に血だらけの骨を投げられるたびに、飛びついてはしゃぶってしまう犬のような人生から抜けられない。