哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

ここを捨ててどこへ行く


 実物さえあれば言葉は自由自在に表現できる。しかし言葉は実物ではない。言葉の中に実物があるなら、「火、火」と言うたら舌は火傷し、「酒、酒」と言うたら酔っぱらうじゃろうが、しかしそうはゆかんじゃないか。

実物のないものは、何と言うてもダメである。理屈をどう言うてもダメじゃ。言葉は言葉だけのものである。
 わしは西田幾太郎の本もよう読んだが、「ただ新しい言葉を発見するだけなんだな」と思った。





 ホトケに成りたい?ホトケになんぞ、ならいでいいんじゃ。
 今が今、自分が自分すればいいんじゃ。
 ここを捨ててどこへ行くというんじゃ。

(禅に聞け 澤木興道老師の言葉 櫛谷 宗則編)