哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

生殖器を隠すごとくに


人は、自分の生殖器を隠すごとくに、自分の意志を隠さなければなりません。これら二つのものは、いずれも、存在の根ではありますけれども。
また、人は、自分の顔だけを他人に見せるごとく、認識のみを表わすようにしなければなりません、これを犯せば、卑俗になるという罰を受けます。

ショーペンハウアー「みずから考えること」心理学的覚え書 石井 正訳)


普通、人は自分の認識のみを表わしているとみずからも信じきって、その実、認識の薄皮をかぶった意志を表わしている。

少し眼を凝らして視さえすれば意志が透けて見えるのだが、認識はそれを決して視ない。

人の認識は常に、あらかじめ意志に強姦されている。