2007-03-09 ざんしゅつげんぷくもつ 根本仏教 #宗教 3月8日の記事の続き 「悪い結果になる善行」を要約した詩(偈)。 (涅槃経 迦葉品) 迷いのこの世 ねがうひと 迷い善悪 なすときは 涅槃のみちを 失えば 浮きては沈むと 名づくなり 暗き生死の 海こえて さとるも煩悩 まじうれば またも悪果を うくるゆえ 浮きては沈むと 名づくなり (石田瑞麿訳) <原文読み下し文> もし衆生ありて諸有を楽(この)んで、 有のために善悪の業を造作(ぞうさ)する、 この人は涅槃道を迷失するなり。 これを暫出還復没(ざんしゅつげんぷくもつ)と名づく。 黒闇生死海(こくあんしょうじかい)を行じて 解脱を得といえども、煩悩を雑(ぞう)するは、 この人還りて悪果報を受く、 これを暫出還復没と名づく。