哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

遠離すること百由旬

法然上人のことばをいくつか。


論議はこれ智者の有なり。
更に愚人の分にあらず。
また諍論(ざうろん)のところには(もろもろ)の煩悩起る。
智者はこれを遠離(をんり)すること百由旬(ひゃくゆじゅん)なり。
(いはん)や一向念仏の行人においてをや。



(さとり)なくして師となるは、これ梵網(ぼんまう)制戒(せいかい)なり。
黒闇(こくあん)(たぐい)の、(おのれ)の才を(あらは)さんと(ほつ)し、浄土の教をもって藝能となし、名利を貪り檀越(だんをつ)を望み、(ほしいまま)に自由の妄説をなして、世間の人を誑惑(わうわく)し法を(あざむ)くの(とが)(こと)に重し。
これ(いづく)んぞ國賊(こくぞく)にあらずや。

(黒谷上人語燈録10 七箇絛起請文より)



※ 【由旬】ゆじゅん
古代インドでの距離の一単位。帝王の軍隊が一日に進む距離といわれ、約10km、約15kmなど諸説ある。
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