哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

架空対談10

現実主義者
いや、人によるんじゃなくて…ぼくはこうだと思う。
人間、年とれば目はかすんでくる、耳は遠くなる、すべての感覚的な快感は年とともに失われてしまう。
で、この避けられない事実によって、若者は二通りの努力を平行して心がけるべきだと(笑)
〆のうちだけの感覚的経験を、できるだけ積極的にすべきである。
△笋て、ないも同然のぼんやりしたものになる感覚的快感の世界を脱け出ても、なお失われない理性的で霊的な快感を手に入れるべきである。


キリスト者
あんたは快楽主義者なんですね。


現実主義者
(平然と)そうです。


キリスト者
ぼくは、このごろ思うんです。
感覚なんかいくら刺激してみてもしょうがないんじゃないかって。


現実主義者
それじゃあ、ぼくとま逆だ(笑)


キリスト者
だから、たとえば音楽を聞いても、かって心地よかったものでも、今は興味が失せたし、他の感覚的愉快すべてにも空しさをおぼえてしまうので、ほとんど楽しむことがないですね。


現実主義者
なんだかなあ、そういうのって…分からんなあ。





(続く)