哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

mass-manに非ずんば人にあらず時代

 

 人間界においても弱肉強食は紛うかたなき事実だ。人間は残忍や姦詐を美徳とする屁理屈まで付け足す。

 

人間が抱えている最大の隠れたナンセンスは、自分は死んでも生きてるんだという幻想をほとんどの人が抱いてて、殺す者と殺される者が、この幻想を共有してるために、殺し合いが止めどなく繰り返されてる事実だ。
獣と何ら変わらない。

「人は必ず死ぬ」と聞くと「そんなことは常識だ。誰でも知ってる」と答えるが、
生者必滅の理が本当に常識なら、こんなにも浅ましい世界であるはずがないのだ。

 

しかしこのことは大多数の人々に理解されず嫌われ黙殺される。自分だけは死んでも生きてる幻想を決して手放さないからだ。
そのため、真の救いの道は閉ざされ、口で神の愛や天国や不滅の魂などとおためごかしを言い続け、現実は暴力が唯一の正義になり、いじめも戦争もなくならない。

昔の話をしてない。今も実はそうだし、これからいっそう露骨にそうなってくとおもう。
 
暗黒のmass-manに非ずんば人にあらず時代が、もうすぐそばまで来てるからだ。

 

 

 

 


たいがい人間のやることは、べつにはっきりした人生観があってやっているのではない。ただ肩の凝った時にトクホン貼ってみるぐらいの、まにあわせの人生観でやっているのでしかない。
澤木興道老師)

 

論議はこれ智者の有なり。
更に愚人の分にあらず。
また諍論(ざうろん)のところには(もろもろ)の煩悩起る。
智者はこれを遠離(をんり)すること百由旬(ひゃくゆじゅん)なり。
(いはん)や一向念仏の行人においてをや。
(法然上人)

 

テレビで、貧困、搾取、差別、戦争、愛国心…いろいろな社会問題の討論番組をやってた。

画面で発言者が「自分のアイデンティティのなさを愛国心で補填するのは卑劣だ」と主張してる。

 

人類が抱えている世界のありとあらゆる問題を根治解決するには、個々人がブッダの教えをマスターするしか道はないとおれはおもう。

これ以外のどんな方法もすべて肩の凝った時にトクホン貼ってみるぐらいの、まにあわせに過ぎない。

 

状況に参加するべきだなどといったところで

「今はトクホンより、バンテリンがいい」

みたいな、目先を変えただけのまにあわせをもうひとつ重ねてみても仕方ない。

 

それで

「本当に解決するために今からブッダの教えを学びましょう」

と提案したらどうなるか。

 

 

「緊急に具体的な解決策が必要なのに、そんな胡乱な話をするな」

と一蹴されるだけだ。

 

だからおれは「論争の場から千Km離れる(これを遠離すること百由旬)」態度を基本にしてる。

 

 

ちなみに

暗黒のmass-man時代の後には、そのmass-man時代が懐かしくなるほど最悪の時代が控えてる。人間が世界の厄介者でしかなくなり、滅びる時代が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(My Favorite Songs)


(過去記事編集再録)