哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

誰も本当には気づいてない人生の根本矛盾

 

ショーペンハウアー「みずから考えること」心理学的覚え書 石井 正訳)より引用させていただきます。

強弱多少のちがいはあっても、わたしたちは、ひとしく、自分たちの営む業のすべてにおいて、終わりの近づくことをこいねがい、早くすませようとあせり、できあがるのを喜びます。
(引用終)

 

 これは、落ちついてよくよく考えてみると、非常に奇妙な事実だ、とショーは指摘する。なぜなら人間は一方で

(同)

全般的な終局・いいかえるといっさいの終わりの終わりのみは、できるだけ、遠い未来に延ばすことを望みます。
(引用終)

ということがあるからだ。

生まれてからずっと、苦痛と退屈の二大敵手に小突き回されながら、いっさいの終わりの終わりである死に、なすすべもなく追いやられる人生の根本矛盾を、ショーは指し示してる。

苦痛と退屈の間を厭くことなく往復するのがけっこう楽しいのだ。

おれのような平凡な多くの人間は、苦である五蘊に夢中になってる。

 

こんな人間は解脱できるわけがないと、ブッダは明言してる。

(相応部カンダヴァーラヴァッガ 17巻39頁64項)HP「ターン・プッタタート」ブッダの言葉による四聖諦・完全版『五蘊は知り尽さなければならないもの』より引用させていただきます。

 比丘のみなさん。形に夢中になっている人は、その人は苦であるものに夢中になっているのと同じです。私は「苦であるものに夢中になっている人は、当然苦から解脱できない」と言います。

 比丘のみなさん。受に夢中になっている人は、苦であるものに夢中になっているのと同じです。私は「苦であるものに夢中になっている人は、当然苦から解脱できない」と言います。

 比丘のみなさん。想に夢中になっている人は、苦であるものに夢中になっているのと同じです。私は「苦であるものに夢中になっている人は、当然苦から解脱できない」と言います。

 比丘のみなさん。すべての行に夢中になっている人は、苦であるものに夢中になっているのと同じです。私は「苦であるものに夢中になっている人は、当然苦から解脱できない」と言います。

 比丘のみなさん。識に夢中になっている人は、苦であるものに夢中になっているのと同じです。私は「苦であるものに夢中になっている人は、その人は当然苦から解脱できない」と言います。

(引用終)

 

 

 

 

 

 (My Favorite Songs)   

The Beatles 'Nowhere Man' New Full & Rich 2024 Remix | Drums & Lead Guitar Boosted, Vocals Clarified


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(過去記事再録)