元ネタが「源平盛衰記」だとのことだが、数十年前に聞けば、幼稚な男社会が手前勝手に女を神聖化した、恥ずかしい妄想としか感じなかったろう。芥川は強引な近代的解釈で不自然さを緩和してるが及ばない。
しかし「こんな変な貞女いるわけない」が、もはや言わずもがなの、今この時代に聞くと、一周回って、かえって独創的で奇妙なファンタジーに変わってると気づき驚かされる。
菊池寛も同じネタで小説を書き「地獄門」の題で映画化されてる。この映画も今見ると、最初から最後まで違和感だらけの奇妙な怪作と感じられる。
むしろこっちを先に一見されたし。
Jigokumon , 地獄門 : Gate of Hell ( Japanese jidaigeki film 1953 ) by Teinosuke Kinugasa - YouTube
ちなみに「地獄門」は第7回カンヌ国際映画祭最高賞を獲得してます。
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