哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

映画「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」

母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。が今

GYAO!で無料視聴できます。9月18日(日)まで

母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。

 

GYAO!情報より引用させていただきます。

それくらい、愛してる。母が遺した“愛のかたち”に涙する! 感動の実話。
頼りないが優しい息子・サトシと明るくてパワフルな母・明子。平凡でユーモラスな宮川一家の日常は、母が突然ガンを宣告されたことによって変化していく。サトシは恋人の真里に励まされながら母のために奔走し、家族は戸惑いながらも支えていく。そして……母と別れて1年、やっと家族それぞれが新たな人生のスタートをきった頃、サトシの元に突然、母からプレゼントが届く。それは想像をはるかに超えた特別な贈り物だった――。

2019.2.22公開 映画『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』本予告 - YouTube

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おれは10数年前のことを思い出す。

担当医が匙を投げた、末期がんの母親の病室で、見舞客が「あきらめちゃだめよ。元気出して早く治してね」等いろいろと励まして帰っていった。

 

母親はそれで一時的に希望を取り戻し、病院の廊下を歩行器で歩く運動を始めたりした。

 

「(病気を治すために)がんばる。生きる気満々や」と張り切る母に、おれはなにも言えなかった。反応できずスルーしてしまった。

正直、なにも言えない自分に腹がたち、見舞客にも腹がたち、母に申し訳なくて、非常にやり場のない気持ちになった。

 
しかし、今回「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」を観て、気づいた。
 
おれには無駄に思えた回り道は、多くの場合、実際に必要なのだと。

「あきらめちゃだめよ。元気出して早く治してね」等いろいろと励ます。死病の患者はそれで一時的に生への希望を取り戻す。この残酷な迂回路を設定しないと、当人も周りの人々も、最初の一歩が踏み出せないのだと。

 
 
 
 
 
より引用させていただきます。

…死の床にいる人にどんな言葉をかけますか。恐らく、「元気でがんばってください」でしょうね。それが親切な言葉でしょうか。元気でいることができれば、頼まなくても本人がやっていることでしょうし、死にかけていることに気づいている人に「がんばって下さい」と言うと、「早く死ね」という意味でしょうかね? 見舞いにくる人々がまた、一般的にすることがあります。「何か欲しいものはある? 何か食べたいものはある?」などを訊く。そんなのはあっても、今何の意味もない。わざと思い出させて欲をあおると、本人は悔しい気持ちと悲しい気持ち、遣りきれない気持ちになるでしょう。

 

…人は死にかけていることを知っているのに、それをごまかす。治らないことを知っているのに、早く直して下さいと言葉をかけることで、嘘を言う。また、欲しいものまで思い浮かばせて欲を煽る。「治らないのだ。死ぬのだ」と、本人は知っているのに、親戚や親しい人々は自分を囲んで、死ぬことをごまかしてヘタな芝居をやると、苦しんでいる本人には有り難うというひと言葉もかけられなくなるのです。それで、死ぬ苦しみに、親しい人々が新しい苦しみも加えてあげたことになるのです。これって親切な行為とは言いがたいのです。
[引用終。強調は私です]
 
 
 
 

 

……あの時、母になんと言うのが一番よかったのかと、今もおもってる。

 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

《仏教哲学》人生は宿題であるーー生きることの虚しさ・苦しみ・障害を乗り越える仏教的生き方|バリバラ「死生観ラジオ」でスマナサーラ長老が伝えたかったこと① - YouTube

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《仏教哲学》死を鏡にして生きるーー「自分の死」をイメージして人生を活性化する方法|バリバラ「死生観ラジオ」でスマナサーラ長老が伝えたかったこと② - YouTube

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《仏教哲学》野良猫の哲学――私たちは世界に投げ込まれて生きている|バリバラ「死生観ラジオ」でスマナサーラ長老が伝えたかったこと③ - YouTube

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《仏教哲学》死ぬ時は誰もが一人です――ブッダの智慧で明るく死を迎えた人々の思い出|バリバラ「死生観ラジオ」でスマナサーラ長老が伝えたかったこと④ - YouTube

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《仏教哲学》相模原事件と「生きる価値」/安楽死制度をめぐって――生は誰のものでもないならば、死も誰のものでもないのです|バリバラ「死生観ラジオ」でスマナサーラ長老が伝えたかったこと⑤ - YouTube

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おれと女医との、ある日の会話。

 

(女医)死は受けいれていかなきゃいけないもの

じゃないですか?」

 

(おれ)「あの、受け入れても、受け入れなくても、

受け入れざるを得ないですねえ。
一緒ですよ、どっちにしたって

 

 

より引用させていただきます。

…嘘をついて事実を捻って、情報を隠して、誤解を招いて幸福になるとは仏教は思わないのです。それは、俗世間の考えです。事実、真理を知ることで幸福になるのだというのは、仏教の考え方です。科学知識が発展する以前、あらゆる迷信で、人種差別で人々はとても苦しんでいたのです。しかし、科学者たちが自然界の真理を発見すると同時に、人々は幸福な社会を築いて来たのです。なのに、今も生きることに対して本当のことを言わないで、嘘でごまかすことが美徳だと思っているようです。

 聞いて喜んで舞い上がる事実も、まれにこの世であるが、ほとんどの真理は、聞いて驚く、恐怖感を感じる、危機感が生じるものが多いのです。だからといって、人々を騙して暗黒の世界に陥れるべきでしょうか。本当の危機感を感じ、その危機から脱出することがよいのではないでしょうか。

 

…世間は悟っていないし、智慧もありません。世間は無知に陥っているのです。ですから、世間の常識に従う必要はないのです。世間の常識が正しければ話は別ですが、正しくない場合は真理を語る勇気を持たないと、この世の中はよくならないのです。勇気を持って、真理を語った人々がいたおかげで、我々は今、それなりの幸福を味わって生きているのではないでしょうか。嘘で救われた人は一人もいません。

 

 釈尊は事実を説いて人々に強烈な恐怖感を、不安感を与えるのです。我々が日常茶飯事に感じている恐怖感、不安感は何の意味も持たない、無知な感情なのです。病気になるのが怖い、収入がなくなるのが怖い、フラれるのが不安などの恐怖感と不安感でしょう。「死ぬことなんかは絶対あり得ない」という前提で生きるから起こる、無知な感情なのです。釈尊は、人が必ず感じるべき理性に基づいた恐怖感を与えるのです。それは、事実を発見することで起こるものです。しかし、人に事実に基づいた具体的な恐怖感を与えて、無関心でいることは、釈尊はいたしません。本当の恐怖から脱出して、確実な幸福を実現する方法も教えてあげるのです。強いて言えば、幸福にさせたいからこそ、今まで隠してごまかしていた怖い事実を、明らかにしてあげるのです。

 

 「今すぐ努力しなさい。自己の安全な境地である、自分の島を作りなさい。理性的な人間になりなさい。心の汚れを全て捨てなさい。聖者たちの安全な境地に入りなさい」と、説いたのです。「自分の島」というのは、自分の将来の安全な境地を、自分自身の心で作るのだという意味です。自分の頼りになるのは、自分なのです。人は、自分の心のせいで不幸になるのです。汚れた心で、汚れた思考で、汚れた感情で生きていて、汚れた境地に、不幸な境地に落ちるのです。自業自得というのは、この意味です。自分の幸不幸は、自分自身の行為の結果であると理解すること、また我々は必ず死んでいく短い命であること、この世は仮の宿であること、を念頭に置いて生きることは、理性的な生き方なのです。釈尊は脅しの後で、あの老人(←引用者㊟ このエピソードに出てくる世人)に幸福になる方法を教えてあげたのです。恐怖感に打ち勝つ方法を教えたのです。

 要するに、「あなたは死にかけている。後戻りできない。しっかりがんばりなさい」という意味ですが、仏教の「がんばりなさい」は、只の無意味な表現ではありません。とても具体的な表現なのです。このようにがんばりなさい、とその方法を説くのです。
[引用終]
 
 
 
 
このようにがんばりなさい、とその方法を説くのです。実践方法は
 
 
 

 

です。

 
ヴィパッサナー冥想は「気づき」の実践。
死はあの世へのお引越しという世間の妄想と、絶対的排他関係だから、世間的常識人は誰もヴィパッサナーを実行できない。試しにやっても、3分続かない。
 
人は苦聖諦を体得しなければ、
なんのためにやるのかもわからず、
前進するエネルギー源も得ないので、
そもそも始める気さえ起きない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(My Favorite Songs)

初期のビートルズは名曲だらけで、あげればきりがない。

The Beatles - We Can Work it Out - YouTube

www.youtube.com

サビが特にいい(ちょっと凝りだしてるけど、これは自然でいい感じ)

リズムチェンジしてジョンとポールが力強く歌う

♪人生はとても短い。無駄にする時間なんて無い

ここ好きだわ。感動するわ「人生はとても短い」ってとこでジーとくる。

 

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