昨日の「赤ちゃん時代の自由を思い出せ」の補足です。
「童心に帰れ」「先入見なしに世界を観よ」は、曹洞宗僧侶遊心・道宣両氏も注意されてる通り、人の口に上がり過ぎてすり減り、矮小な「わがままの勧め」に陳腐化し、さらには「本能のままに動物として生きる」にまで腐敗が進むこともある。
実際にそれを地でいく長老級高僧の怪聞も昔から絶えない。出家でさえこれなら、世俗の有様などはいうに及ばない。
道元禅師「八大人覚」
から引用させていただきます。
一つには少欲。
かの未得の五欲の法のなかにおいて、広く追求せず。名づけて少欲となす。…
二つには知足。
三つには
「かい閙」=
四つには
諸の善法に於て、勤修無間、故に精進と云ふ。
精にして
五つには
また
六つには
法に任して乱れず、名づけて禅定といふ。…
七つには
八つには
証して分別を離るるを不戯論と名づく。実相を究尽す。すなはち不戯論なり。…
これ
一一各八を具す。すなわち六十四あるべし。ひろくするときは無量なるべし。略すれば六十四なり。
[以上引用終]
「童心に帰れ」「先入見なしに世界を観よ」
この掴みどころのない教えの本質は、
を理解すると、解像度が一段上がり、具体的に把握できるので、世俗的矮小化の罠を回避しやすくなるとおもう。
それを踏まえて、
23:09 赤ちゃんは低打率
赤ちゃんは悟った人じゃなく、
「これから迷う人」
に過ぎない。
この点は、必ず留意すべきだ。
この留意がないと、
「童心に帰れ」
の前段しか分からず
結局「わがままの勧め」
に落ち込んでしまう。
しかしまずは
誰もが体験したことのある
赤ちゃんに学ぶといいよ
といえるとおもう。
それが「八大人覚」の大人と、童心を融合一致させる道の入口だから。
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