哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

偉大なる俗物アショーカ王と碑文

 

佐々木閑の仏教講義 4「仏教再発見の旅 90」(「仏教哲学の世界観」第7シリーズ) - YouTube


ブッダ入滅から200年後にアショーカ王が現れ、仏教に帰依した。

これにより仏教はインド全土と周辺に広まった。

 

佐々木閑先生の講義は

最初からずっと聴かせていただいてるが、

とても面白く勉強になる。

 

この講義のおかげで、

偉大なる俗物アショーカ王の魅力と偉業を初めて知った。

 

アショーカ王は、

ブッダの遺骨を納めたストゥーパを掘り返す

という暴挙をあえてして、

集めたブッダの遺骨をインドに広く再配分し、

そこに自分の功績等を彫りつけた石柱を立てた。

 

この大胆な俗物的行動がなければ、

後世の西洋研究者による碑文の解読もなく、

原始仏教の再発見再評価も

なされなかったかもしれず、

そうなれば、今日世界に伝わている仏教は、

よほど違ったものになっていただろう。

 

今日の仏教徒は、

遠い昔のアショーカ王の行為に

感謝せざるをえないとおもう。