8月20日の記事
の続きです。
復習ですが、人間の4つの生き方は
1.不忍耐(akkhama)
2.忍耐(khama)
3.調御(dama)
4.寂静(sama)
でした。
世の99.9%の人々に認知されているのは1.不忍耐(akkhama) 2.忍耐(khama)だけです。
世の人々にとって、
3.調御(dama)の道は、何度か話題にはなるものの、意味はさっぱり解りません。だから人気はほぼ0です。
4.寂静(sama)に至っては、夢に思ったことさえありません。存在すら知られていないのです。
3.調御(dama)は、ヴィパッサナー実践の始めです。
3.調御(dama)で煩悩に餌を与えず、栄養失調にします。
すると、追い詰められた貪瞋痴は自家生産を始めるのです。
この事実を前もって知っていることが非常に大事です。
世の99.9%の人々にも、一生のうち何度か心が澄む瞬間があるので、まるっきり関係ない話とまでは言い切れないとおもいます。その瞬間忽然と生じるかもしれない邪悪な思いを、自分の本心と誤認しないですむために。
4.寂静(sama)では、
貪瞋痴の自家生産で忽然と生じる
欲の尋思を承認せず、捨て、除去し、静め、滅ぼし、無へ至らしめます。
瞋恚の尋思を承認せず、捨て、除去し、静め、滅ぼし、無へ至らしめます。
悩害の尋思を承認せず、捨て、除去し、静め、滅ぼし、無へ至らしめます。
この実践を、解脱に達するまで、飽きず怠けず励みます。
比丘たちよ、これが、寂静の道といわれるのです。
ヴィパッサナー実践の完成です。