哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

自分を育てる第三の道と第四の道はまるっきり知られていない

8月20日の記事

《ブッダのことば》人間の4つの生き方

の続きです。

 

 

復習ですが、人間の4つの生き方は

 

1.不忍耐(akkhama) 

2.忍耐(khama)

3.調御(dama)

4.寂静(sama)

 

でした。

 

世の99.9%の人々に認知されているのは1.不忍耐(akkhama) 2.忍耐(khama)だけです。

 

世の人々にとって、

3.調御(dama)の道は、何度か話題にはなるものの、意味はさっぱり解りません。だから人気はほぼ0です。

 

4.寂静(sama)に至っては、夢に思ったことさえありません。存在すら知られていないのです。

 

 

 

3.調御(dama)は、ヴィパッサナー実践の始めです。

 

《ブッダのことば》Self discipline――自分を育てる様々な方法 増支部四集「第一の忍耐経」を読む|スマナサーラ長老のパーリ経典解説(06 Jun 2021 ゴータミー精舎) - YouTube

 

 

3.調御(dama)で煩悩に餌を与えず、栄養失調にします。

すると、追い詰められた貪瞋痴は自家生産を始めるのです。

この事実を前もって知っていることが非常に大事です。

世の99.9%の人々にも、一生のうち何度か心が澄む瞬間があるので、まるっきり関係ない話とまでは言い切れないとおもいます。その瞬間忽然と生じるかもしれない邪悪な思いを、自分の本心と誤認しないですむために。

 

 

4.寂静(sama)では、

貪瞋痴の自家生産で忽然と生じる

欲の尋思を承認せず、捨て、除去し、静め、滅ぼし、無へ至らしめます。

瞋恚の尋思を承認せず、捨て、除去し、静め、滅ぼし、無へ至らしめます。

悩害の尋思を承認せず、捨て、除去し、静め、滅ぼし、無へ至らしめます。

 

この実践を、解脱に達するまで、飽きず怠けず励みます。

 

比丘たちよ、これが、寂静の道といわれるのです。

 

ヴィパッサナー実践の完成です。