「ファウンダーハンバーガー帝国のヒミツ」と「ピース・オブ・ケイク　グランマのレシピ」

「ファウンダーハンバーガー帝国のヒミツ」
と
「ピース・オブ・ケイク　グランマのレシピ」
ある意味対照的な2本の映画を続けて観た。

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創始者である天才職人ディック＆マック兄弟と、店をフランチャイズ化で大企業に変貌させた天才営業マン・レイ・クロックの経営権争いが描かれている。

店舗を2軒にすれば、単純に2倍の売り上げが期待できる。20軒で20倍、200軒で200倍に増え、巨大なスケールメリットも生まれる。

商売人は多店舗化の誘惑になかなか抗しがたい。マクドナルド兄弟はフランチャイズの実務を、やり手のレイに任せてしまった。

事はそれだけですまず、自分たちの発案になる製造法や店舗デザイン等の品質墨守を厳命するマクドナルド兄弟を、レイは、経営から追い出してしまい、やがて全世界規模のフランチャイズ化につながる大成功をおさめる。

「ピース・オブ・ケイク　グランマのレシピ」は、
祖母から65年受け継いできたレシピと店をかたくなに守るパティシエール・ジェシーの話。

事業拡大に熱心な営業スタッフが

「最大のチャンスが舞い込んだ！」

と喜んで伝える、大手スーパー・ベルソンズからの大口契約話を、彼女は食い気味に拒絶する（上の動画7分30秒頃）

「ノー。絶対にダメ。企業と取引なんて、おばあちゃんなら断る。わたしたちは手作りでやってるの」

この迷いない対応がマクドナルド兄弟とは対照的だ。

店はあまり大きくならないが、誰かに乗っ取られることもない。

(もっとも、このあと閉店の危機に対抗するため、背に腹は代えられず、緊急避難的にベルソンズと契約しますが)

（My Favorite Songs)

哲学日記