この世界で生きることは
悪い夢を見て
うなされているようなものだ。
キリスト教は
信じる者に
心地良い夢を見させる。
しかし、聖書に出てくるような神は
存在しないとおれはおもう。
ニーチェが「神は死んだ」と言ったが、
死ぬような神は初めからいなかったのだ。
ヴォルテールは「もし神がいなくなったら、
神を作らなければならぬ」と言った。
仏教を知らなかったヴォルテールは
彼に可能な最善のこと
を言ったことになる。
良い夢を見ているのは
悪い夢を見ているよりは
ましだといえる。
と書いたのはそういう意味だ。
今や誰でもブッダの直説を
知ることができる。
おれは、心地良い幻想に
慰められて生きて死ぬより
むしろ、全ての幻想から
目覚める試みの中で
生きて死にたいとおもう。
[ヴォルテール]18世紀の自由主義・啓蒙思想を代表する哲学者。
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