哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

織田作之助「夫婦善哉」

 
 
 
 
 

今回で数年、10数年の間をおいて3,4度読んでるとおもう。読書嫌いのおれとしては珍しい。
しばらく経つとまた読んでみたくなる不思議な魅力がある小説だ。

 

MP3プレーヤーに入れて、ウォーキング中、繰り返し聴いてた時期もある。

 


織田作之助「夫婦善哉」(朗読:永井一郎)

 

 この「夫婦善哉」という小説からは、儒教、仏教、キリスト教など外国の知恵が伝わる前からある、日本民族本来の固有思想が伝わってくるからだとおもう。

 

日本民族本来の固有思想とは、一言でいえば

 

業の肯定 だ。

 

「業の肯定」とは、笑いたければ笑い、泣きたければ泣き、好きなものは好きと言い、嫌なものには嫌と言うことで、公人の「立派な」理屈より、庶民のさりげない欲求を自覚的に信じることだ。

それが、気のいい人々の物語を通して自然に淡々と伝わってくるところに味がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (My Favorite Songs) 

ボブ・シーガー
「Against The Wind」


Bob Seger - Against the Wind. (Legendado)

 

 

(過去記事統合増補編集再録)