哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

自分を棚に上げて、不倫を攻撃する世間と苦聖諦


 松本清張原作映画影の車」は名作だ。

テレビでも3回ドラマ化されている。

 


The Shadow Within 影の車 (1970) - Yoshitaro Nomura Trailer


影の車


影の車」の主人公は、子供時代に、母親の不倫相手を殺している。
大人になって、今度は自分の不倫相手の6歳の息子に「毒薬」を飲まされ驚愕することになる。

おれの結論は、大人の苦しみを知ろうとしない子供が一番アホってことだ。

おれの近所に不倫してると周りから暗に非難されてる奥さんがいる。

他人の不倫を攻撃する世間というものは、「影の車」の子供のようだ。




 この世界は、古今東西隅々まで嘘とデタラメで満ち満ちている。
唯ひとつ、四聖諦だけが真実だ。


 20時頃風呂を上がる。
暖たまった身体は血の巡りがよくリラックスしてるので、スムーズに呼吸瞑想に入ることができる。

リクライニングチェアに横たわり、タイマー30分にセット、欠気一息(かんきいっそく)してから、吸う息吐く息の今に意識を集中する。

なぜ今を意識する必要があるのか。

実際にあるのは「今この瞬間」だけだからだ。

過去は今の記憶に過ぎず、未来は今の予想に過ぎない。

イ・マといってもマのときにイはない。
瞬間だけだ。

人は誰でも、この真実を理屈でわかるだけではだめで、実際に前後の妄想を裁断するためのトレーニングが必要だ。

30分のタイマーが鳴る。

そのまま続けてもう30分、あっという間に過ぎる。さらに30分。

ああ、今日は上手くいっている。
風呂で、不倫を攻撃する世間への悲しみから苦聖諦に入れたからだ

なんという気持ちよさだろう。




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(My Favorite Songs) 

NSP。
「雨は似合わない」 

 

NSPはネクラだったけど、独自の魅力があった。でも、これを真似すると魅力なしのネクラになってしまうだろう。


NSP『雨は似合わない』 1974年

 

(過去記事統合編集再録)