誠実の最も深い意味とはなにか。
誠実とは、あらゆる瞬間を0から出発し続けることだ。
型にはまった既成概念を全て捨て、
これこそ誠実の最も深い意味だ。
不誠実とはなにか。
型にはまった既成概念を全て捨て、
今ここを生きる。
不誠実とはなにか。
当然今ここを生きないことだが、具体的にいうと、
思考の仕方に経済効率を取り入れ、考えの一部乃至全部を過去の型どおりの有り物で代用して済ませること、これが不誠実だ。
自分の思考を既製品で代用して楽に効率を上げ、得したつもりになってるが
実際には、
かえって効率を下げ、思考の質も著しく落してる。
しかし、いよいよ死ぬというその瞬間まで、その不誠実が常に自分を傷つけていることに気づかない。
オスカー・ワイルドの言葉による不誠実と誠実の例。
[不誠実]
Most people are other people. Their thoughts are someone else’s opinions, their lives a mimicry, their passions a quotation.
ほとんどの人は他の人です。 彼らの考えは他の誰かの意見であり、彼らの生活は模倣であり、情熱は引用です。
[誠実]
Be yourself; everyone else is already taken.
自分自身でいなさい、
他人の席はすでに埋まっているのだから。
(私訳)
[191201追記]
人間社会は、常に椅子が人数分ある奇妙な椅子取りゲームだ。
We are all in the gutter, but some of us are looking at the stars.
私達はすべてドブの中にいるが、
何人かが星を見ている。
しかしこれは、
ドブの中でも、
何人かは凛々しく夢や希望をもって生きている
という意味ではないのだ。
圧倒的多数の人間が
夢や希望なしでは
到底生きられないドブの中で、
何人かは
夢も希望も捨て切って、
事実だけを見て
生きている
という意味だ。