哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

洋画『天使のくれた時間』

 

 


天使のくれた時間(プレビュー)


天使のくれた時間(ケイトの言葉)

 

 

天使のくれた時間 - 作品 - Yahoo!映画より引用

 優雅な独身生活を謳歌していたビジネスマンが昔の恋人との“もうひとつの人生”を体験することで本当の幸せに目覚める姿を描いた大人のファンタジー。成功を夢見て恋人ケイトと別れロンドンへ旅立ったジャック。13年後のいま、ジャックは大手金融会社の社長として、優雅な独身生活を満喫していた。クリスマス・イブ、昔の恋人ケイトからの電話があったが、かけ直すことはしなかった。その夜、自宅で眠りについたジャックだが、目覚めると、ケイトと我が子2人に囲まれた家庭人ジャックになっていた……。

(引用終)

 

 

 

 


[映画を観ておもったこと]

 キルケゴールは「結婚したまえ、君は後悔するだろう。結婚しないでいたまえ、君は後悔するだろう」と言った。名言だ、特に男には。
三島由紀夫は「それなら、後悔しなければいいのだ」と言った。無理がある、特に男には。

 この世界は「ひたすら生きんとする盲目の意志」の具現だ。擬人化すれば大地母神グレートマザーガイアの支配下にある。女はおのずと大地母神を崇拝する。

 
ブッダは、この神が盲目(貪瞋痴)なのが問題だと教えた。

野心ある男達は大地母神に反感を持つものの、ブッダの教えを理解できず、たいてい金と権力の神マモンを崇拝する。マモンの貪瞋痴は最悪で、ガイアどころではない。
 
 
 
 


 世界で最もダメな存在は俗物の男たち。
彼らの神は金と権力である。

 多くの女たちは根底では大地母神グレートマザーの娘だ。
彼女たちが愚かな男の暴走を際どいところで食い止めてきた。






 しかしブッダは女から現れたことがない。
女を究極救えるのはブッダだけだ。
ブッダの教えがなければ、女も男も輪廻の地獄世界から脱出できないからだ。

 

 
 
 
 原題「The Family Man」は、この映画の内容を的確に表している。野心家の主人公がマモンからガイアに宗旨替えする話だからだ。邦題「天使のくれた時間」よりずっと良い。相も変らずこんな甘ったるさで誘う必要のある日本の観客は子供だとおもう。

 

 

 

 

 

 

 

(おまけ)

グラディス・ナイト&ザ・ピップス。
「夜汽車よジョージアへ」 


Gladys Knight & The Pips - Midnight Train To Georgia - ( Remastered ) HD

 

疾走する列車をイメージした作曲は名作を生む。

 


ザ・スプートニクス / 空の終列車 (1965)

 


The Doobie Brothers ~ Long Train Runnin' (1973)

 

(過去記事統合増補編集)