哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

スタート地点


 一切皆苦

しかし、世間は自分にとって嫌な事実を直視できず、苦から苦への変化を楽と錯覚して、むなしい慰めとしている。

 

事実誤認している者に、正しい処方箋は死ぬまで思いつけない。

 目の前にあっても見えない。

 

このような現状に説くべき教えは、苦等の四諦の法である。

苦聖諦は、事実を事実として、正しく気づかせる法である。

ここから始めねばならない。

これ抜きで、一生瞑想にふけっても、ただの暇つぶしだ。

 

 

 

「空なるがゆえに、苦も無く、集も無く、滅も無く…」
は、世間においては、永久に理解不能の呪文に過ぎない。

呪文を唱えて、何事かなしたとするのは、釈尊の教えではない。




(過去記事増補編集再録)