今日は、スッタニパータで最も好きな一節を。
「あたかも、母が己が独り子を身命を賭しても護るように、そのように一切の生きとし生けるものどもに対しても、無量の(慈しみの)こころを起こすべし。……
立ちつつも歩みつつも座しつつも臥しつつも、眠らないでいる限りは、この(慈しみの)心づかいを確っかりともて。
この世では、この状態を崇高な境地と呼ぶ。」(釈尊)中村 元訳
具体的には、
「…一切の生きとし生けるものよ、幸福であれ、安泰であれ、安楽であれ。」
(スッタニパータ第1・145)
と、くりかえし思うことから始める。
そんなことしてなんになる、と笑う人もいるが、
せっかく生まれたんだから、死ぬまでに、この「崇高な境地」も体験しときたいと思うのは、おれだけなのか?