哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

#映画監督

映画「人情紙風船」

天才山中貞雄27歳の遺作『人情紙風船』 人間社会の貪瞋痴の不変性を、 正確に無駄なく描いているとおもう。 現代も薄っぺらい上皮を一皮剥けば、 なにひとつとして、変わっていない。 Humanity and Paper Balloons 人情紙風船 (1937) Sadao Yamanaka 山中 貞…

洋画2本

DVD Blu-rayを観る 「36回の爆破でも死ななかった男キル・ザ・ギャング」 実録犯罪小説が原作とのこと。 そこそこ評判になる切ないストーリーによくあるパターン。 賢者・聖者になれたかもしれない優れた素質の人間が、劣悪環境に負けて、罪まみれの殺人者と…

映画『ヒア アフター』いじめと戦争がなくならない原因はひとつ

映画『ヒア アフター』予告編 『ヒア アフター』 クリント・イーストウッド こういう死後世界の物語を見ると暗澹たる気持ちにさせられる。 この映画は、肉体が死んだ後も生き続ける個々人の魂…つまり「死んでも生きてる自分」があると主張しているわけだが、…

立川談志 業の肯定

立川談志のYouTube音源をまとめて聴いている。 この人は「業の肯定」ということを説いていた。 戦争をやり世界を不幸のどん底に落とす強欲悪魔を撃退するには、平和のために大衆が大同団結できるわかりやすい共有思想が必要だ。 「業の肯定」は、悪魔の狂気…

能率と経済を人生に適用する連中は浅薄蒙昧の輩

YouTube映画を観る 『晩春』 昔レンタルDVDで観たが、YouTubeにアップされていたので、10年以上ぶりで観なおした。 初見は、話のテンポがあまりにも遅すぎるのに途中で退屈してDVD倍速で見飛ばした。特に印象も残ってない。 おれはその後10年のうちに心境が…

小津が映画「お早よう」で到達した日本思想

小津安二郎監督による37作目の作品『淑女は何を忘れたか』(1937年公開) What Did the Lady Forget? / 淑女は何を忘れたか (1937) (EN/ES/TR) この時期の小津作品には、まだ観客への迎合が残っている。 はっきり言ってしまえば、客を上から目線で見下してい…

とっくの昔に言われてたんだ、方法的信

以前真理発見法「方法的信」について、次のように何度か書いた。 190925「デカルトとブッダの関係」より抜粋再録します。 真理発見法には、デカルトの「方法的懐疑」以外に「方法的信」とでもいうべき道もあるはずだ。「方法的懐疑」も危険だが、さらにその…

天才監督 クエンティン・タランティーノ

洋画を観る 「イングロリアス・バスターズ」 【クセ強】タランティーノがついに「史実」まで変えてしまう!まるでR指定なスカッとジャパン《映画:イングロリアス・バスターズ》 | 映画のあらすじ紹介&レビュー クエンティン・タランティーノ監督の作品は…

人間も昆虫も実は同じだという洞察は良い。問題はその先だろ。

Bande-annonce: La Femme Insecte - にっぽん昆虫記 (1963) de Shohei Imamura 主役も脇も役者の演技はいずれも見事だし、名匠今村昌平監督は作品を完璧に仕上げている。 主演の大女優左幸子は同作品と『彼女と彼』で日本人で初めてベルリン国際映画祭女優賞…

幸福だからといって 人生の問題が解決することは一切ない

おれは、星野 源 の『地獄でなぜ悪い 』が好きだ。これがあるから、「逃げ恥」を楽しく観れた。 昔「マトリックス」を映画館で観た。自分がこの世界に長年感じている違和感がエンタメで見事に表現されてることに感激した。星野 源『地獄でなぜ悪い』の病室は…

洋画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』

出てくる料理がどれも、めちゃくちゃ美味しそうに撮れてる。音楽のチョイスもかっこいい。主人公は一流レストラン総料理長から屋台のおやじに転落するが、ぐじぐじ悩む重苦しい場面は一切なしで、一路ハッピーエンドに向かって疾走する。陽気に生きるためな…

タランティーノ映画『ジャンゴ 繋がれざる者』

映画『ジャンゴ 繋がれざる者』日本版予告編 ウィキペディア『ジャンゴ 繋がれざる者』よりあらすじ 南北戦争直前のアメリカ南部。黒人奴隷ジャンゴは、ドイツ人賞金稼ぎの歯科医キング・シュルツの標的の顔を知っていたため彼に助けられる。リベラルなシュ…

園子温監督『ラブ&ピース』

映画『ラブ&ピース』 映画『ラブ&ピース』予告編 おれの観た範囲でだが、園子温監督作品にハズレなしだね。個性が強いし感性が若いしとっ散らかってるから、苦手な年寄は多いだろうけど。 彼のどの映画もオリジナルでクリエイティブだ、そこが一番すばらし…

小津安二郎 庶民のさりげない欲求を自覚的に信じる

小津安二郎監督による37作目の作品『淑女は何を忘れたか』(1937年公開) 埋め込みできないみたいです。YouTubeで観てください。→ 淑女は何を忘れたか (Shukujo wa nani o wasureta ka) What Did the Lady Forget? (1937) eng この時期の小津作品には、まだ…

『晩春』youtube

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YouTubeで久しぶりに観た『晩春』

YouTube映画を観る 昔DVDで観たが、YouTubeにアップされていたので久しぶりに観なおした。 『晩春』 嫁に行く娘と男親の妖しいが普通でもある秘めた感情を淡々と描いた怪作。これ以後、小津安二郎はこのレベルの映画を次々作っていくことになる。 事実を…

しんぼる

DVDを観る 松本人志監督作品「しんぼる」秀作 めちゃくちゃ酷評されてたので、期待せず観たが、これは名作だ。 さあいよいよ死ぬというその時以外は閉じ込められてる感を持たない適応人達が、もしこれに共感したら彼らの日常を支えている土台が消え始める…

イングロリアス・バスターズ

DVDを観る 「イングロリアス・バスターズ」秀作 クエンティン・タランティーノ監督の作品はハズレがない。大ヒット映画なんで、おれがいまさら褒める必要もないが、一見安っぽいタッチ(嫌いな人もいるだろう)が良いし、なにより常に創造的だ。 「サロゲ…