哲学日記

存在の意味について、日々思いついたことを書き綴ったものです。 このテーマに興味のある方だけ見てください。 (とはいえ、途中から懐かしいロック、日々雑感等の増量剤をまぜてふやけた味になってます)

映画『日本のいちばん長い日』

『日本のいちばん長い日』(2015)
 

 国を守るつもりで国を亡ぼす反理性的行動に突進する陸軍若手将校。
しかし本来柔靭な思考ができるはずの若者を、硬直した狂信者にした責任の一半は主導者側にある。
若者側も、暗にそこを突いている。
だから誤っていると知っても、いまさら否認できない。
 

 現在何かきっかけあるごとにエモーショナルな反日運動を起こすように、若者達を調教してきた中国や韓国や東南アジアの列国主導者も、やがて同じ難題に当面する。
さんざん便利に消費したツケが、制御しがたい動乱となって襲いかかってくるとおもう。
 
 
『日本のいちばん長い日』(1967) 

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 (My Favorite Songs)
サイモン&ガーファンクル
ミセス・ロビンソン」 

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(過去記事統合増補編集再録)

命とヴィパッサナー それは一つなのです

 

 

命とヴィパッサナー
それは一つなのです
とカンポン・トーンブンヌムさんは教えてくれる。

ブッダ
放逸にふける者は 生命ありとも すでに死せるにひとし
(ダンマパダ21)と説いている。
「サティが失われている間は死人に等しい」という意味だ。

命とヴィパッサナー
それは一つなのです
も、そういう意味だ。
  
 

 

 気づきの実践1ヶ月で悟ったカンポンさん。

脊髄損傷で首から下がほとんど動かなくなったカンポンさん。

滅苦を求めて十六年間仏教を本で学んだが、
ただ知識だけでした。苦しみはそのまま
地図はあるけれどまだ旅には出ていない、そんな感じでした。行きたい目的地には程遠かった


しかし、過酷な体験で苦聖諦を体得したカンポンさんは、手のひらをひっくり返す感覚に気づき高めていく正しい実践を1ヶ月ほど必死に続けて、ついに「今ここ」を体得し滅苦を実現する。
1ヶ月!!

「呼吸さえあれば、誰だって修行はできますよ。…少しでも動くなら、手を動かして気づきを高めましょう」
(カムキエン老師)

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まさに苦しみに感謝、障害に感謝です
 
もし苦しまなかったら、修行にも出会えませんでした。
自分自身を観ることなどなかったでしょうね
 
自らを知り、苦しみを消すことができてはじめて― 他の人を助けることができるのです
 
 
 
 
 悟りとは、滅苦の実現です。
滅苦の実現に、苦聖諦の実感は必須の前提です。
苦聖諦の実感によって生じる特別なエネルギーだけが、
サティの持続を可能にするからです。
呼吸さえあれば、誰だってサティはやれますが、
3分と続かないのです、苦聖諦の助けなしでは。

サティがろくにできないのは、苦聖諦の理解があまりにも浅いからです。

 

 

では、カンポンさんが事故で全身麻痺になったような恐ろしい体験を待つべきでしょうか?願うべきでしょうか?

そうではないでしょう。

 

ブッダの教えは、

そのためにあるからです。

 

 

サティ
「瞬間の現在(今・ここ)」に気づくこと。

ヴィパッサナー実践
「瞬間の現在」に気づき続けること

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (My Favorite Songs)

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(過去記事統合増補編集再録)

大乗仏教 キリスト教 イスラム教 ユダヤ教 旧約聖書

 
 大乗仏教は、何千年も長い長い回り道をのろのろ歩いたあげくに、キリスト教に呑込まれ消滅する道だ。

 

 キリスト教はまた、何千年もかけて、旧約聖書(≒ユダヤ教)に呑込まれ消滅する道だ。
 
 イスラム教は旧約聖書の先祖返りで、本質的に同じものだ。
そして先祖返りは、今も多くの新興宗教に共通する指標だ。

 

 大乗とは何ぞや。
文学に簒奪された仏教だ。

文学として優れているが、さとりに向かい、さとりに流れ込み、さとりに入っていくことにならない。

 

 旧約聖書とは何ぞや。
文学の究極形だ。
他のあらゆる文学は、すべてここに呑込まれる
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 (My Favorite Songs) 

ルイ・アームストロング
「この素晴らしき世界」

 
 
 
(過去記事統合増補編集再録)

 

名作映画「怪しい彼女」

ウィキペディア『怪しい彼女』ストーリー
より引用させていただきます。
 

70歳のオ・マルスン(ナ・ムニ)は頑固で世話焼きなお婆さん。マルスンの元奉公人で男やもめのパク氏(パク・イナン)と共にカフェで働くマルスンは、女手一つで育て上げた一人息子の大学教授ヒョンチョル(ソン・ドンイル)、姑恐怖症の嫁エジャ(ファン・ジョンミン)、就職活動そっちのけで音楽に没頭する売れないバンドマンの孫息子ジハ(ジニョン)、就職浪人中にもかかわらず呑気な孫娘ハナ(キム・スルギ)に囲まれ、騒がしい毎日を送っていた。

ある夜、マルスンはふと目に止まった写真館に入り、記念写真を撮影する。店を出たマルスンは、自分が20歳の頃の姿に戻っていることを知って驚愕。写真館に飾ってあったオードリー・ヘプバーンの名前をもじって「オ・ドゥリ」(シム・ウンギョン)と名乗ることにしたマルスンは、若返った姿に戸惑いつつもなんとか生きる術を得ていく。……

 
 

 評判通りの名作。
各国がこぞってリメイクしているのも納得。
 
日本は多部未華子主演でリメイクした。多部はとてもよかったが、トータルではオリジナルに及ばない出来だ。
 
 

 おれはオリジナル韓国版、中国版、日本版、ベトナム版と観た。

これまでいろんな名作のリメイクを見てきて思うのは、オリジナルを超えるのは簡単ではないってこと。

どうしても、なぞってる感が出てしまうからだ。

 

 
 
 
 
 
おれは過去記事で「最近の少女時代とかAKB48とかにはソウルのかけらもない。今や逆にソウルなんか無いほうがいいらしい。
K-POP、J-POPは歌もダンスもみな腹立つほど薄味すぎる」と嘆いたことがある。
この映画を観て、当の韓国でも同じことをおもってる人達がある程度いると実感できた。
ただ、後半クライマックスのステージ客席一体で大受けの曲が相変わらずソウルなしのお子様K-POPなのは、整合性がとれてなくて、どうかとおもったが。 

 

それと、「一刻を争います」って言ってるのに、輸血するまでけっこう長いやりとりするよね(韓国版に限らんけど)わずかな時間も無駄にできないって言ってるんだからね。おれはそういうの、けっこう気になる。作品のリアリティにかかわってくることだから。

 


とはいえ、あやしい彼女ファンとしては、一粒で四度美味しい思いをさせてもらってラッキーだ。

 

当時、インド版、ドイツ版、ハリウッド版等各国でリメイクされる予定との情報もあったが、今どうなってるんだろう。

 

機会があれば、新たなリメイクもぜひ観てみたい。

どこかでオリジナル超えが出るかもしれんから。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  (My Favorite Songs) 
(過去記事統合増補編集再録)
 

面白く胆力ある人 野坂昭如

 野坂昭如
面白い人だった。

♪ひどい世の中じゃ~ 怖い世の中じゃ~
「生キ残レ 少年少女」
 
 
「マリリンモンロー ノーリターン」
  
 名曲で、おまけにこれは下手上手ヘタウマの名歌唱で、
もちろん下手上手ヘタウマ上手上手ウマウマよりランクが上だ(独断)
野坂昭如は天才小説家であるだけでなく、見事天才下手上手ヘタウマ歌手にもなった。

他にも持ち歌に
♪男と女の間には~深くて暗い河がある~とかヒット曲、名曲あるが「黒の舟歌」は正統派歌手長谷川きよしのカヴァーに、ちょっとだけだが、負けた感がある。
その点この「マリリンモンロー ノーリターン」は、いまだ誰の追随も許していない。
 
 
 
 
 
 野坂昭如は面白く、しかも胆力ある人だった。2015年12月9日、85歳没。

強欲愚劣な戦争に殺された大勢の悲しみを
一身に体現した希少な日本人
 
が、また一人立ち去った。
もう何人も残っていない。
 
 
 
 日本人は、大東亜戦争の大悲惨を学んだあとも、個々人の私欲を、滅私奉公などの欺瞞的言辞で隠し、責任を回避しながら実現しようとする旧来の醜い悪癖1ミリも改めていない。改めたのは言葉だけ。
 
この事実は、福島原発事故以降の、また現在コロナ下の、盛りだくさんの醜聞によって、くりかえしくりかえし証明され続けてるとおもう。
 
 

「この世はもうじきお終いだ」
にリアル感が出てくる。

 
 
 
 野坂昭如の自伝的小説のアニメ化

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(過去記事増補編集再録)

園子温監督『ラブ&ピース』

 
 
おれの観た範囲でだが、園子温監督作品にハズレなしだね。
彼のどの映画もオリジナルでクリエイティブだ、そこが一番すばらしい。
個性が強いし感性が若いしとっ散らかってるから、苦手な年寄は多いだろうけど。
 
 
 
 園子温監督のハリウッドデビュー作『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』(ニコラス・ケイジ主演)が、この初夏、全国公開とのこと。楽しみです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  (My Favorite Songs)
ヴァン・マッコイ
「ハッスル」

 

 

 
(過去記事統合増補編集再録)

映画「脳内ポイズンベリー」

 
 
 
 
 「脳内ポイズンベリー」では、脳内会議が紛糾膠着する場合だけ、突然SM女王様風コスチュームの原始的潜在意志が現れ、強権発動して会議を乗っ取ってしまう、と描かれてる。

この解釈は甘いね。

(事実はこうだ)
脳内会議の99%は、潜在意志が専制独断で決めたことを事後承諾して、決めたのは自分たちだと、間の抜けた宣言をする。
 
会議ごとに残っているもっともらしい議事録(記憶)は、辻褄合わせに後から作ったでっちあげ物語にすぎない。
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  (My Favorite Songs)
 
 
 
(過去記事統合増補編集再録)